「歌垣山」

それを行ったというのがこの歌垣山のてっぺんなのだそうな。
　
阪急線から能勢電鉄妙見口駅で下車。　既に駅前に停まっていたバスに乗り込んで歌垣山登山口バス停で下車・・・・・・・・と言いたいところだけど、バス便によっては歌垣山登山口へ行ってくれない便があったりするので・・・と言うか、今現在乗ってるバス便がソレだったりするので、少し手前の倉垣バス停下車、徒歩で歌垣山登山口バス停まで歩く。
バス停のすぐ横に手作りの標示と、立派な自然歩道の地図が立っていた。
　
登り口からしばらく畑の間の道を登る。　舗装が途切れた所で身支度をし直して、地道になった登山道を登る。
道幅は広く、木橋を渡ったりしてどんどん登っていくが、道中自然歩道の標示や手作りの標示があるので迷うことはなかった。
分岐らしい分岐も一つあったきりで、それも過ぎると涸れ沢のような道を登り、少し見通しのいい道へ出た。
　
丁度隣の山との谷間になるようで、振り返ると集落の方が少しだけ見えるけれど登ってきた植林地に遮られて展望と言うほどの眺めはない。
谷の右の山腹に取り付いて、再度植林の中の急登を登り切ると標示のある舗装道に出た。
　
・・・・・・舗装道・・・・・・。
　
自然歩道の標示にも丁寧に手作り標示が括り付けられていて、更に歌垣山の案内地図も立っていたりした。
舗装道からは今までで一番の展望が見えたりする。　本末転倒というか、有難味が屈折してるというか、何とも言い難い気分だった・・・・・良くあることだけど。
舗装道から脇に入る小道にはいると、公園様の広場になった歌垣山（男山）山頂到着。
屋根付きベンチにログハウス、トイレもあった。　広場中央には歌垣山縁起を示す石碑やら説明板があったりする。
　
広場から見えるのか、六甲山の方向を示す標示や妙見山を示す標示を眺めながら（六甲山まで見えなかったというか何というか・・・・）ベンチでお昼にする。
　
再度舗装道へ下りると、今度は標示の示すまま堀越峠への道を進む。　舗装道を少し登るとすぐで歌垣山の女山に到着。　こちらにも屋根付きベンチや展望台が据わっていて、展望台のすぐ前には三角点まで設置されていた・・・・こちらの方が標高は少し高いらしい。
四方位の標示が刻まれた円形の基盤に囲まれた三角点は、こんな低山のモノとは思えないほど堂々と立派に見えました・・・・・多分、八経ヶ岳（近畿最高峰）の三角点よりははるっかに立派・・・・・。
　
ベンチの後ろに延びる自然歩道を辿り、堀越峠目指してどんどん下る。　割合急な道で、立木に捕まって下る箇所もあったりした。
途中で巡視道が分岐していて、そこを超えた辺りから丸太で補強した道が現れるようになった。
道は明るく、殆ど直進的な下り道が続く。
やがてバイク（？）のエンジン音が足下から聞こえ始め、半分崩れかけた丸太階段と手摺に縋って下りきると、車道になった堀越峠到着。
バイクに乗った二人連れさんが走っていくのが見えた・・・・。
　
峠の角には自然歩道の標示と並んで妙見山奥の院（多分）の標石があって、それを見てしばらくは車道をテクテク歩く。　交通量はないけれど、まぁバイクが走ってきそうやからなぁ・・・・。
しばらく歩くと車道から地道へ入る分岐があったので、そこからまた山道に入る。　道もコンクリート道からすぐ土の道になった。
　
広い道から細い道になるドン詰まりに、落ち葉まみれの乗用車が停めてあるのを見ながら、何故か登りになった道を登る。
鎖が張られてるけれど、掴まって登る為じゃなくて単に道路脇の柵・・・のつもりなんじゃないか～？足下にバイク（？）の轍が付いている。　車は無理でもバイクは登ってくるか？
何でココまで来て登りになるかな、とブツブツ言いながら（文句垂れるほどの登りではありません）車止めのある妙見山奥の院分岐へ到着。　車止めがあるって事は、バイクで立ち入る人が多いんだな、きっと。
分岐からは奥の院へは行かず、そのまま本滝寺の標示に沿って道を下った。
なだらかな道に時々丸太補強がされている。
　
時々見られる丁石を見ながら下っていくと、きれいな橋のあるところに出た。　大きな案内板も立っている。
そこから更に下ると、真新しいログハウスが建っている分岐へ出た。
ログハウスの入り口にロープが張られ、何か札が下がっているので「立入禁止」か何かかと思ったら「スズメバチ注意！」の札だった。　この季節にスズメバチもないと思うんだけど、大きな巣でも作られちゃったかな？
ログハウス前の案内板を見、案内板の前を通る道を進む。
　
今谷池を右に見ながら進んでいくと、再び車道が交差した分岐へ出た。　丁度正面の道から犬を何頭か連れた人が散歩してくるのが見えた。
手持ち地図と分岐の標示が判りづらかったけど、とりあえず正面の地道に入ってみる。
いくらも行かないうちにけたたましい犬の鳴き声が聞こえてきて、動物保護施設の前に出た。　大勢のスタッフさん（？）が犬を何頭も引き綱で引きながら施設の周りを散歩している。
　
施設から急に開けた田園地帯に出、急に標示が乏しくなった・・・・不安だ・・・・山の中よりも町中で道に迷う方が圧倒的に多い自分としては、何だか人里が微妙にコワイ・・・。
以前妙見山から来たときは逆向きだったからな～・・・と考えながらテクテク・・・・。
　
とりあえず乏しいながらも時々発見する「奥の院」の標示を逆に進みながら、大きな石碑のある集落センターの横に出た。
ココで妙見山への道と分かれ、西へどんどん下る。
途中でコミュニティバスの停留所に出たけれど、バス時間も停留所も目的と大きくずれていたりするので素通りして進む。
更に交通量の多い車道に出、地元野菜の無人即売所や石灯籠を見て進むと見覚えのあるバス道の交差点に出た。　交差点のすぐ左に本滝口バス停がある。
　
で、ココまで下りてきたのには「野間の大ケヤキ」に行ってみたいというのが本音だったりして。　丁度交差点に「野間の大ケヤキ」のきれいな標示があったので、それに従って車道をテクテク・・・・。
しかしどう見てもそれらしい巨木が見あたらない。　天然記念物に指定されている程の大ケヤキと言うことは、それらしい大きさに違いないと思って探してみるけれど、行けども行けども・・・（略）。
挙げ句に何処かのおうちの畑に迷い込んでしまい、その家のおばちゃん（お姉ちゃんだったかも知れない）に「ケヤキはあっちやで」　と言われた。
　
野間稲地の交差点を越えてすぐ左にその大ケヤキはあった・・・・ケヤキの周りにはベンチがたくさん置かれていたりして、資料館まであったりする。
資料館のトイレを借り、ケヤキの周りをぐるりと散策（というほど根元周りも大きくないんだけど）して元来た道を本滝口バス停までテクテク戻った・・・・。
　
本滝口バス停で改めて大ケヤキの方を見やってみると、遙か向こうにちんまりと、冬枯れた枝先が見えていたのでした。　判ってて見れば即判るのにね～～～。

　

　