ハーブの魔術

ハーブを用いた魔術で最も簡単な物は、ハーブを小袋やビンに詰め、部屋に置いたり持ち歩いたりする物だろう。

実際、国や文化圏を問わず、そう言った目的に作られた「匂い袋」やそのテの文献は存在する。

その人の生まれ星座に応じたハーブや薬草を詰めたお守り袋や、特定の目的に応じたハーブの袋なども存在し、その作り方も多岐に渡っている。

普通、魔術に用いられるお守り袋には、パワーを表す赤い色をした物が多いのだが、自分の（漠然とした保護等の）お守りとして持ち歩くなら、自分の好きな色で構わない。

素材は天然素材、敢えて言うなら尤も入手しやすく、簡単に袋に加工できるのは木綿布がいい。

大きさは大体５～８センチ四方くらいの大きさがいいが、これより大きくても構わない。

ただし、持ち歩くのに支障のない大きさにとどめておいた方がいい。

袋の口を綴じる紐は、何でも構わないが、しっかり縛れてほどけてこない紐がいい。

色は、袋の色に合わせるか、違和感を感じさせない色がいい。

ハーブは、数種類組み合わせる場合と、単品で持ち歩く場合があるが、いずれの場合も香りの良い物を選ぶ。　また、複数のハーブを組み合わせる場合、その数を奇数の種類にすると効果が高いとも言われる。

このお守り袋の有効期間に、厳格な決まりはないが、香りが薄れてきたら交換するのがよい。　おおよそ１ヶ月から２ヶ月でほとんどのものは香りが薄れるので、その時は中身を交換する。

交換した場合、古いハーブは出来れば土に埋めるのが最も良い、これは大地の恵みの魔術なので、その大地への感謝の意味でもある。

生まれ星座別のお守りで中に詰めるハーブの一例

タイム、バジル、シダーウッド、松、マージョラム

セージ、タイム、タンポポ、ヘザー、クローヴ

キャラウェイ、ラベンダー、バーベイン、ディル、マージョラム

ヒソップ、レモンバーベナ、バラ、オリスルート、ジャスミン

月桂樹、マリーゴールド、ミント、カモミール、ローズマリー

フェンネル、ラベンダー、メイデン・ヘアー、キャラウェイ、ニクズク

タイム、バーベナ、スミレ、バラ、セージ

バジル、コリアンダー、ヒソップ、ブラックペパー、タバコ

アニス、ヒソップ、リンデン、ミント、ナツメグ

バーベイン、タイム、没薬、パチョリ、乳香

乳香、没薬、ローズマリー、シナモン、ヤロゥ

アニス、セージ、ミント、シナモン、ヒソップ